照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

子ども時代は遊びも必要

(入塾説明会で、低レベルの小学校に通うのは無駄という親へ塾講師が言ったこと)の記事については、ご存知の方も多いと思う。http://clover48.com/trend/kangaeru/post-906/

この塾の先生の考えには、まったく同感だ。一昨日改めて読んでいたら、この記事とは無関係で、趣旨も異なるが、下記のようなツイートを見つけた。

"高学歴な人しかいないような職場では、学校や塾なんかで身につくタイプの知能では、差がつかない。みんな、例外なくある程度は頭がいいから。それ以外のスキルで成功が決まる。だから、子供のころ、いろいろ遊んだかが、けっこう重要なんだと思う。"

多分、ご自分の経験から編み出したことと思われるが、大きく頷いた。誰かに教えられたことではなく、自分が経験を通して身につけた考える力や判断力は、後々まで本人の強みになるということだ。

但し、勉強だけに偏ってはだめだが、勉強することもまた必要だ。大人になってから、もっと勉強しておけば良かったという人は、ウェブ上のアンケートなどを見ても結構多い。実際そこには、もう少し高偏差値校を目指せば良かったという後悔も含まれるのだろう。

じゃあ、やっぱり勉強一筋の方がいいのではという声が聞こえてきそうだ。でも、違う。勉強は、大人になって、気づいた時点からでも始められるが、経験ばかりは、時間を巻き戻して子ども時代に帰るわけにはいかない。

高偏差値校出身というのを、自分の心の拠り所としている人もいる。だが、仕事で認められる人は概して、そのようなものには頼らない。そこは、通過点に過ぎないとわかっているからだ。

でも、世の中には、子にエリートコースを歩ませることだけに心を砕き、他の一切を無駄と考えている人はずいぶん多いだろうなと思う。それが本人にとって良かったのかどうか、こればかりは、だいぶ後にならないとわからない。

だからこそ皆不安に駆られて、今目の前で、最良と思われることに、飛びつくのだと思う。だが、もっと広い視点で考えて欲しいとも願う。

あらゆることが目まぐるしく変わる世の中、10年後どころか、5年後のことだって予測は難しい。だからこそ、自ら生きる力を身につけることが大事だ。そうすれば、どのような状況だろうと、柔軟に対応してゆけるだろう。子ども時代は勉強に劣らず、遊びも必要だ。