照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

物を捨てるとは、物と自分の関係を見直すこと

昨日、土曜日は暖かく、片付け日和であった。ちょっと探し物をしていたら、次男がやってきて、思い当たる所だけを探すよりも、棚から全部出した方がいいと言いながら、ついでに手伝ってくれた。

自分では、適宜、整理整頓しているつもりであったが、結構不要な物もでてくる。殊に、家電製品の取り扱い説明書や保証書類は、一応取っておこうと置いてあるだけの物も多い。今使用中の物は、既に年数も経っているし、今更修理に出さないだろうと言われる。

確かに我が家の家電類はかなり長持ちで、壊れたら買い換えの時期かなと思っているので、今更、保証書は必要ない。取り扱い説明書だって、本当に必要なのは、パソコンくらいかもしれない。

"一応"というのはダメと、頭では十分わかっているつもりであったが、選別もせずにただ置いていたのは、意味のない安心を得るためであったと気づく。それ以外の書類でも、後で困るといけないが先行して、必要以上に保存していた。会社でも、書類の保存期間は、特別な物を除き、長くても7年だ。

個人でも、ずっと保存が必要な書類以外は、今一度見直す必要があると、改めて感じる。封筒の一枚くらいならとそのままにしているうちに、次第に溜まって、いずれ処分時を忘れることにもなりかねない。

片付けについてたびたび書いていて、自分としては、不要な物はすっかり捨てさったつもりでいたが、別の目、つまり次男からすれば、まだまだ不十分ということであった。もっとも、価値基準の違いから、古びた本も、あわや処分組にされるところであった。その辺は、当然ながら、自分なりの判断が必要だ。

それにしても、何かを整理するって、言うよりはずっと難しい。なぜなら、物を捨てるというのは、単に物だけの問題ではなく、そこに思い入れが生ずるからだ。つまり捨てるということは、物と自分の関係の見直しということになる。思い切れないというのは、文字通り、思いを絶てないということでもある

私はかなり物が少なく、部屋にあるのは、カラーボックス3個に小さな木のテーブルと椅子にしている籐のスツール2個だが、それでもミニマリストにはほど遠い。それにしても、自分のちょっと置いておこうグセは何だろうと、整理し終えた後はしばし考えにふけっていた。