今日は小籠包記念日ー抗州小籠包で
抗州小籠包の開店時間に合わせ11時に到着すると、客は既に結構いる。案内されてテーブルに着くと、小籠包と蟹味噌小籠包を注文書に記入する。がっつり食事というよりは、味見程度に抑えておく。
ここはセルフサービスなので、自分で、生姜の千切りや酢、醤油、箸などを持ってくる。器がある隣には、ガラスケースがあって、副菜が入っているので、好みで選ぶ。私たちも、豆苗を取ってくる。皆さん、小籠包が運ばれてくる前に食べ始めているので、それに倣う。お会計の時に、申告するスタイルで、店の方でも、支払い時にテーブルを確認する。
小籠包
蟹味噌小籠包
割とすぐ、小籠包が運ばれてきた。やや小ぶりで皮も薄めだ。レンゲに乗せ、箸でちょっと突いてスープを頂く。美味しい。続いて運ばれた小籠包は、やや黄色味がかったスープに蟹味噌の香りが濃厚で、これがまた美味しい。
次男が、小籠包って美味しいねと、感慨深げに言う。昨日も蟹味噌小籠包、美味しいって食べたでしょと返すと、いやあ~、あれも美味しかったけど、これにはまた別の美味しさがあると宣う。
そういえば次男は、昨夏、他の店で小籠包を食べた時も、確かに美味しいけど、それほど騒ぐほどのことかとも言っていた。今回初めて、自分の舌に合う小籠包の魅力に気づいたようだ。さしずめ、小籠包記念日とでもしておこうかと、私もチャチを入れる。
お会計を済ませて外に出れば、既に行列が出来ていた。安くて美味しいのだから、それも納得だ。ところでお会計時のマヌケ話を。
*次男の心の内を推測
抗州小籠包では、ここは私に払わせてと言い張るカアチャンだが、手にしっかりと握りしめているのは100元札一枚だ。オイオイ、410元のお会計に、それでは足らないだろうと、急いで財布からお金を取り出した。
だがそれでも気づかず、いや今日こそは私がと、先にお金を差し出そうとするカアチャンに、100元じゃダメだからと教える。僕がカウンターに300元置いた辺りで、ようやく事態を飲み込んだカアチャンは、遅れてはならじと慌てて100元を店の人に渡す。
外に出てから、私、手に持っていたお札、500元のつもりだったのよと、気前の良いところを見せ損ねたカアチャンは、ショボンと言う。挙句に、500元確かにあったのに、失くしたんだわと、更にショボンとする。財布の中じゃないのと言うと、小銭入れに入れてたのに、無いのよと言う。
悠遊カードにチャージしたでしょと、思い出させようとすると、あれとは別に500元あったのよとまだ言うが、財布は確かめない。一応財布も見たらと言うと、ようやく財布を取り出し、あらあったわに、カックンだ。勘違いってあるものね、人間だからと、どこまでも平和な人だ。これじゃ人生楽しいはずだと、浮かれているカアチャンをみながら、僕はこっそりため息をつく。