照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

気温10度なのに水泳パンツ一枚とはびっくり〜さすが寒さに強いノルウェー人だ

f:id:teruhanomori:20141030044837j:plain
ミュルダール駅からの風景
 
車内が寒くなってきたので上着を着て、車両前方の温度表示を見れば10度であった。多分外気温だ。寒いわけだとジェニーと頷き合って間もなく、彼女が窓の外を指差す。見れば、家の外に出て列車に手を振っている男性は、水泳パンツ一枚だ。北国の人は強いと感心しつつも、二人で笑ってしまった。
 
ロッジなのか別荘なのか、山小屋風の家が一軒だけポツンと建っているのをよく見かけた。帰国してから調べてみると、自転車で旅する人が多いこの国では、このような宿泊施設があちこちに整備されているという。
 
ここで降りてどこへ行くのだろうと思う程、周りに何もない駅で下車する人々が多かったが、ハイキングや自転車旅行だったのかと納得する。
 
ある駅に停車すると、激しい雨が降り出した。その雨を物ともせずレインコートを着た親子四人が、自転車で走りだしたのを見てタフさに驚いたが、それも普通のことなのだろう。
 
オスロから5時間程でミュルダール駅に到着した。景色を楽しみ、ジェニーとおしゃべりしていたら、飽きる暇がなかった。ここでフロム鉄道に乗り換えだ。
 
売店の女性にどちら側の席がいいか尋ねると、両方ともいいという。列車を待つ間ジェニーがりんごを取り出し、私にも勧めてくれたが遠慮した。私は、フロムで昼食を摂ろうと考えていた。
 
たくさんの人が乗り換えの列に並んでいたが、ジェニーの素早さのおかげで、二人で窓際に向かい合って座れた。荷物を別送にして身軽だったのも良かった。皆さん大きなトランクの置き場所に苦心していた。
 
ジェニーはベルゲンから夜行列車でオスロへ戻るため、荷物は少なかった。大きい荷物は、オスロのホテルで預かってもらっているという。全員が乗り込んでいよいよ出発だ。