照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ローマの結婚式 カピトリーニ教会で

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写真撮影に乗じて遠くから私も一枚

美術館を出てから、隣のカピトリーニ教会へ行ってみた。入り口で待つように言われたので、入場制限でもしているのかと思いきや、結婚式であった。中へ入ると、丁度式が終わったようで、小さな紳士・淑女が跳ね回っていた。ドレス姿が愛くるしい。

神父様の言葉に頷きながら、花婿花嫁、二人の付添人がそれぞれ署名しているのが、離れた場所からもわかる。参列者たちは、その様子を見守っている。聖歌隊がいるのか、録音なのかまでは判らないが、歌声が聞こえる。

それが済むと、写真撮影だ。新婚の二人をさまざまな角度から写している。その後で、両親や友人たちが代わり番こに、二人の側に立ってカメラに収まる。

皆おしゃれをしている。花嫁の付き添い人は、真紅のドレスで華やかだ。だが、何と言っても、花嫁が一番美しい。教会の中にも関わらず、サングラスをかけたままの列席者もいて、自由度が高いと感心する。新郎新婦、双方の父親は、スーツの襟に小さなコサージュを付けているのですぐわかる。母親は、この日のためにと気合いの入ったデザイン性の高い服だ。

写真撮影に乗じて、私も遠くから一枚撮らせてもらう。このような趣のある教会で式を挙げる二人に、遠くから、お幸せにと心の中でつぶやく。

写真撮影も終わり、参列者も立ち上がって出口へ向かったのを機に、前の方へ行ってみると新郎と目があった。おめでとうのつもりで微笑むと、新郎も微笑んでくれた。イタリア語がわからないのだから、英語でお祝いを述べれば良かったのにと、後で気付いた。

それにしても、結婚式こそ見られなかったものの、丁度タイミングが良い時に居合わせたものだと嬉しくなる。このような機会は、滅多にあるものではない。