照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

中正記念堂の池では鯉に餌を!ー台湾

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中正記念堂

ルーロー飯で朝食の後、すぐ近くの忠正記念堂へ行く。街歩きは好きだが、モニュメント類には全く興味がない私は、内心、何しに行くのと思っていた。だが、行けばやっぱり、来てよかったになる。ついでに、鯉に餌をやる。これも私の旅にはなかったことだ。時には、自分の旅スタイルから離れてみるのも面白い。

これまでずっとひとり旅だったけれど、時には人と一緒も、発見があって楽しい。

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音楽堂

音楽堂では、ここがあの場所と、かつて見た映画のワンシーンが蘇った。それは、ベルリンフィルのアジアツアーを中心とした映画で、台湾公演の場面であった。会場に入りきれない聴衆のために、外には巨大なスクリーンが用意された。

その画面を見上げる人たちに、お寺でロウソクに火を灯し、祈りを捧げる人たちの顔が重なって映し出された。その瞬間、聴くこともまた祈りへ通ずると覚った。それは、観るこちら側へも強く響き、心の中に祈りを呼び起こした。

公演終了後、外の観客に挨拶しようと、指揮者のサイモン・ラトルが姿を現わすと、聴衆の感激は更に高まった。スクリーンの前の私もまた、その熱気に包まれているかと錯覚するほどであった。

見事な演出で、あれから何年も経つのに、台湾でのシーンは今尚くっきりと浮かんでくる。

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鯉の餌自販機

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緑色の丸い玉が餌

鯉に餌をやり始めた途端、物凄い勢いで、鯉が集まってくる。おまけに鳩もくる。試しに鳩にも投げてやると、即座についばむ。すると鳩は、ずっとついてきて困った。

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池 中央はジンジャーの白い花

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リス
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リス

リスも沢山いる。枝の上は飛ぶように走るのに、木から下りる時は、かなり慎重だ。足の爪を、木にしっかり食い込ませて、ゆっくり用心しながら地面に着地する。だが、下に着いた途端、素早く走り去ってしまった。

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自由広場

観光バスが続々ときて、自由広場前で記念写真を撮っていた。それを横目に見ながら、龍山寺に向かう。