照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

顔はパーツよりも全体的な印象が大事

右奥上の歯茎に違和感を覚え、昼休みに会社近くの歯医者さんに行った。歯茎に炎症があるとのことで、治療してもらったが、その日の夕方から、片方のほっぺが腫れてきた。

翌日の朝は、アンパンマンかと思えるほど更に膨らんでいる。痛みもなく、噛むにも不都合はないのだが、あまりのカッコ悪さにマスクをして出勤した。

会社で、どうしてマスクしているのと聞かれ、ほっぺを見せながら説明した。すると、(あまり変わらない)とか、(ああほんの少しね)、という言葉が返ってきて、驚いてしまった。

自分では、とんでもない事態に思え、化膿止めの処置はしてもらっているものの、もう一度見てもらった方がいいかなと思案していたくらいだ。だが、痛みが出るなどの変化があるまで、もう少し様子を見てもいいかなに変わった。

それにしても人は、案外、人の顔など見ていないものだとも思った。全体的な印象で相手を認識している程度で、よほど気になる部分でもない限り、記憶していないということになる。尤も私だって、人の顔のパーツはさほど気に留めない。

目ならともかく、ほっぺは、更に関心を引かない。とはいうものの、やはりマスク無しでは落ち着かない。もう少し腫れが引くまでは、口周りの汗を我慢しつつ、マスクを着用するしかない。

このところ、朝に晩に鏡をのぞき込んで腫れの状態を観察していたが、5日目の今朝は、腫れもほとんどひいて一安心だ。これからは、変えられない顔のパーツを気にするよりも、表情の研究などした方ががいいかももしれない。そんなことを考えさせられた一件であった。