照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

津和野その2ー森鴎外旧宅周辺から津和野城跡へ

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津和野川の向こうに森鴎外記念館(右端)

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森鴎外記念館前 後方の山頂に津和野城

ずいぶん立派な森鴎外記念館は、街の中心からやや離れた場所にあった。月曜日はお休みと、お蕎麦さんのご主人から聞いていたが、どの辺りに住んでいたのだろうと足を伸ばしてみた。ついでに橋を渡って、津和野川の反対側に位置する西周旧宅付近も歩いてみる。

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津和野城跡へのリフト

ふと上を見ると、津和野城跡が見えた。もう既に、かなりな汗をかいている。汗びっしょりついでだ、登ってみようと決めて、太皷谷稲成神社方面への坂道を上がって行く。途中にリフト乗り場がある。往復券450円を購入すると、乗客は私一人だがすぐに動かしてくれる。昔懐かしいスキー場の一人乗りリフト、5分ほどで到着だ。

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リフトから山道へ

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津和野の街を一望

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高尾山感覚でいたのだが、とんでもなかった。張り出した木の根を階段代わりに、足元に気をつけながら登る。弾んだ気持ちが急に萎んで、出丸だけにするかと、先ずはそちらへ行く。確かに街がよく見渡せる。本丸ならもっと凄いのかなと、急に欲がでてあと10分ほど歩くことにする。この10分が、なかなか手強かった。

久しぶりのご馳走と、狂喜乱舞して群がってくる藪蚊どもをハンカチで振り払いつつ、歩き難い山道を行くのは結構大変である。暑くてたまらないけれど、大判スカーフ(実は愛用の風呂敷)で首から下を覆う。タオルを扇子に代えて、顔の周辺の蚊を追い払う作戦にでる。結構効果あり。但し、立ち止まったりしたらアウトなので、写真は撮れない。

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本丸跡辺り

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左を登って行くと本丸跡へ 

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石垣

降りて登って、登って、登って、草原に到着する。出丸より広い。でも、眼下に広がる景色はさほど変わりない。石垣を見ながら、この石を山の上まで運ぶのは、さぞきつかっただろうと思う。

帰る途中、ゴミはお持ち帰り下さいの立て札の横に熊の絵が描かれていて、生息地とある。こんな誰もいないところで熊に遭遇したらどうするんだと、少し怖くなる。扇子をパタパタやって蚊を追い払いつつ、かつ転ばないよう気をつけながら、多少急ぎ足になる。

リフトに乗ると、最後のお客様今何番(リフト番号)で下りましたと、係員の方が、下へ連絡していた。今日は何人位リフトを利用したのかが、気になる。
続く