やる気を待つのではなくとりあえず始めてみる
山田ズーニーさんのこのツイートをたまたま目にして、
"「エネルギーがあるから描ける、のではない。描くからエネルギーが湧いてくる、んだ」朝、ぽちっとTVをつけたら画家、横尾忠則さんが言った。・・・"
まったくその通りだなと感じた。エネルギー」を「やる気」に、「描くこと」を「自分が今やらなければならないこと」に置き換えてみると、より一層納得がゆく。
実際やる気なんて、切羽詰まったって湧いてこなかったりする。土壇場でどうにも仕方がなくなって、ようやく重い腰を上げるという人も多いだろう。だが意外にも、始めてしまえば、やっているうちにどんどん意欲が高まってきたりもする。
私の場合、この間の中掃除がそうだ。やる気なんて当てにしないで、日替わりで一定の時間内でやるべきことを決めた。始める直前の、「別にやらなくてもいいか」や、「明日からにするか」を、何とか押さえ込み、その日の分を最小限でもやっておこうと取り掛かった。
一旦始めてしまうと興が乗ってきて、予定時間が過ぎても手が進む。まさに、"エネルギーが湧いてくる"状態だ。こうなると、エネルギーが更にエネルギーを呼んで、面白くなってもくる。つまり、自分の中で良い循環が起こる。
これは掃除に限らず、取り掛かるのが億劫だとか、面倒くさく思えること、例えば語学学習などでも同様だ。「とにかくやらなければしょうがない」と、自分に強制してみると、もっと早く始めれば良かったと思えるほど楽しくなるから不思議だ。
といっても、主に手足を使っての掃除と違って、学習の場合脳に負荷を強いるので、エネルギーはなかなか持続し難い。息切れする度、(これはちょっと面白そうだ)と脳の気を惹くことから始めてみることだ。語学学習ばかりは、少しやって止めてしまったのでは、学んだことが蓄積されずたちまち忘れてしまう。
その挙句、万年三日坊主の悪い記憶だけが残って、やってもダメだからと自分への言い訳を正当化するようにさえなる。その防止には、僅かな時間でも日々続けて習慣化するしかない。
なんて偉そうなことを言っているが、実はこれ、負担を極力避けようとする脳と私の、日々の騙し合いから編み出した方法だ。さてさて真偽のほどは、ぜひご自分で確認を!