照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

"誤りでミシュランの星獲得、客殺到の仏レストラン"という記事に思う

"誤りでミシュランの星獲得、客殺到の仏レストラン"というニュース(AFPBB News)が目についた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170218-00000037-jij_afp-int

記事によると、
"【AFP=時事】フランス中部にある値段が安くてにぎやかなレストラン「ブーシュ・ア・オレイユ(Bouche a Oreille)」では、このところウェイターたちが大忙しで客の対応に追われている──レストラン格付け本「ミシュランガイドMichelin Guide)」で「誤って」一つ星を獲得してしまったからだ。・・・・・
先週発表された2017年フランス版「ミシュランガイド」のウェブサイト版では、同名の別の店と誤ってジャケさんの店が掲載され、訂正されるまでに1週間近くかかった。誤りがあったのはウェブサイト版だけで、伝統を誇る書籍版や、モバイル版では問題はなかったという。"
とのことだ。

ちなみにそこは、"常連客が一皿12.50ユーロ(約1500円)の「ブルゴーニュ風牛肉の煮込み」を平らげるようなカジュアルな店"だそうだが、常連客もさぞびっくりしただろうな。

急に、連日の満席に戸惑い、予約できないことに大迷惑と思ったか、それとも内心では、(いやあ、「一つ星」がつく店とはねえ!まさかそれほどとは思わなかったが、我が舌は大したもんだ。)などと悦に入っているかな?

しかし、どこだって、みんな権威のお墨付きには飛びつくんだと思った。我が国でも、テレビで取り上げられた途端客が殺到という話はよく聞く。

ちなみに、誤って発表されてから訂正されるまでの一週間、初めての客は、実際どれくらい殺到したのだろう。そして食べた後、(うん、やっぱ「一つ星」は違うねとご満悦であったのか。それとも・・・。)なんて、余計な妄想が湧いてくる。但し、間違いと分かった時の感想はぜひ伺いたいものだ。

ところで、店名が、仏語で「口コミ」を表すというのもちょっと面白い。この、"誤りでミシュランの星獲得"もクチコミで広がって、更に客を呼び込むことになるかもしれない。手頃な価格で美味しいときたら、星付きでなくても、行ってみたくなる。"赤と白の水玉模様のクロスがかかったテーブル"で、気楽に食事を楽しむのも良さそうだ。