照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

タート・クアンシーの滝にて〜ルアン・パバーン イン ラオス

 
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綺麗な水色
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楽しげに水遊びする人々
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さまざまな色と形に変化して流れる
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滝全景   
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食事に忙しいクマさん
 

タート・クアンシーの滝は綺麗な水色であった。このような色になるのは、石灰が含まれているという事だ。流れを辿ってゆくと淵になっている場所があり、丁度よい具合に木の枝が張り出している。皆そこから飛び込んで泳いでいる。気持ちよさそうだが、冷たくはないのだろうか。見ていると、写真を撮ってくれと頼まれた。元気漲る女性達に、私も水の中へ入ってみたくなったがあいにく水着の用意はなかった。水遊びする人のために、着替え用の簡素な小屋も並んでいる。

 
尚も流れを辿ってゆくと、滝に着いた。大木にからんだ藤が大手を広げるかのように咲き誇っているのを見かける事があるが、それを彷彿とさせる光景だ。藤の花が、水に代わったような感じだ。ここでは滝見物だけに留まらず、水遊びが楽しめるというのもいい。
 
色や形がさまざまに変化する流れを楽しみながら再び入り口まで戻ってくる。ゲート近くにはツキノワグマ保護センターがあって熊がいるのだが、何のためにここにあるのかちょっと不思議だ。入場料徴収のために、滝と抱き合わせにしただけなのだろうか。熊の写真もと粘ったが、皆さん熱心に食事中でこちらを向いてくれない。仕方がないので後ろ姿を撮る。
 
ゲートから出るとドライバーさんを探した。数軒の土産物屋さんが並んだ一角で、客の帰りを待つドライバーさん同士で和やかに歓談していたが、私に気付くとすぐ来てくれた。30キロあまりの距離をまた市内まで戻って行く。畑で収穫した野菜は、今宵のためかそれとも翌日の朝市のためであろうか。野良仕事に勤しむ人々を車窓から遠目に眺めながら、それぞれの暮らしに想いを馳せる。郷愁を感じる瞬間だ。
次へ続く