照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

香川の美味しいうどん 四国の旅その2

 
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鳴門  四方見展望台にて
 
翌日起き抜けに、高知から香川に向かう。うどんを食べる事にしたからすぐ来られるかとのメールに、大慌てで荷物をまとめ、5分程離れたはりまや橋傍のホテルへ急ぐ。便乗させてもらった身としては、有難くついて行く。
 
先ずはお目当ての「がもううどん」だ。田圃に囲まれた駐車場に車を停めると、行列に並ぶ。すでに食べている人の丼に目をやりながら、何にしようかと考えているうちに順番が来た。行列はかなりの人数であったが、それほど待たずに済んだ。手早く食べられるのが、うどんのいいところだ。
 
予習していた割にはもたもたしながら注文を済ませ、油揚げをのせた温かいうどんを頂く。柔らかく口に入ってくるが、噛みごたえがあって美味しい。腰があると言われるうどんでも、ただの硬いうどんだったりするがこれは違う。出汁は温かいのも冷たいのもあって、セルフ方式になっている。油揚げの煮方も丁度いい。朝も食べずに飛んで来た甲斐があった。
 
うどんのはしごをすると言われて次に向かったのが、「山越うどん」である。こちらもすでに駐車場は満杯で、観光バスまで停まっていたのには驚いた。名物釜玉を頂く。人気店だけあってなかなかの味だ。それにしても朝からこんなに食べるとは、自分の胃にびっくりしていた。よほど空腹だったのか。
 
お昼は鳴門・びんび家で鯛めしだという。自分は食レポーターではないので、ほんのご相伴程度とついて行った。だがひとたび箸を取ると美味しくて、鯛の刺身にわかめたっぷりの味噌汁まで鯛めしのお供に食べてしまう。私もグルマンになれるかなと勘違いする程の食べっぷりだ。
 
食事の後は鳴門スカイラインに入り、四方見展望台でノルウェーフィヨルドを思わせる景色を楽しむ。観潮ポイントまで入場券を買って橋を歩いて行ったが、見るには間があるし待つには寒いので空港へ向かう事にする。連れは、前々日に観潮船に乗って渦潮を見ていた。私はその日、仕事を終えてから最終便で徳島入りしたので、船には乗れなかった。
 
鳴門を訪れるのは3度目だが、大塚国際美術館に行っただけで渦潮見物はしなかった。これまでは観光しようという意識がなかったが、人と来ると興味の在り処が違って旅も新鮮だ。四方見展望台はその名の通り広々として見晴らしが良く、気持ちのいい場所だ。すっかり気に入ったが、一人では来ることがなかっただろう。
 
急遽決めた旅なので、徳島市内に住む友人とは予定が合わず逢えなかった。渦潮を見がてらまた来ようと思う。今回は観光と味のみっちり四国旅行であったが、時にはこのような旅もいい。
 
但し食べ過ぎて、結局この日夕食は抜きであった。私には胃の許容量が決まっている。グルメもグルマンも諦めよう。だが、もう一度尋ねたい場所が増えてゆく。本当にいい旅であったと、改めて便乗させてもらった事に感謝する。