照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

西都原古墳群 宮崎の旅その4

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西都原古墳群
 
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 中央 緑の大小もしくは影状部分が古墳
 
長崎・熊本を訪れた後、高速バスで宮崎入りした。秋の事だ。予定より早く着いたので、夕食までにはだいぶ間がある。友人が西都市へ案内してくれると言う。ここも行ってみたい場所だった。到着すると、ポコポコと大小の小山があちこちに沢山ある。特別史跡公園西都原古墳群だ。
 
先ずは、西都原考古博物館へ行く。遥か昔の暮らしに思いを馳せながら、友人とじっくり見て回っていた。するといつの間にかボランティアの方が横に来て、いろいろと解説してくれる。これ幸いにと、こちらもあれこれ質問する。邪馬台国宮崎論なるものも初めて耳にした。
 
回り終える頃、学芸員の方も加わって話がより弾む。この地出身の友人も、校庭から土器が出た話など披露する。楽しく見終えると、最上階へエレベーターで行く。
 
3階について、ドアを開けて外へ出た途端、「わー気持ちいい」と声を上げていた。それまでとは空気が一変したごとく、何とも言えない清々しさが辺りを取り巻いていた。ただその中にいるだけで良かった。
 
このような感覚は初めての事で、いつまでも座っていたいと思ったが、閉館時間も近づいていた。友人が予約してくれた店に行くにもいい頃合いなので、下へ降りる事にした。
 
来た時とは別の道に出ると、「ブルーベリー摘めます」の看板も出ていて心惹かれるが、博物館でゆっくりしすぎた。次の機会もあるだろうと、先を急ぐ。それに東京近郊でもブルーベリー農園はある。希少ながら、東京都内にもある。
 
良い気が充満している場の恩恵を充分に受け、車の中でも感激し続けていた。ここはいつでも訪ねたい所になった。電線や建築物も規制されているという事で視界が良く、古墳以外何もないから余計気持ち良く感じられたのだろう。魂が喜ぶ場所だ。ひょっとすると、この地に邪馬台国があったかもしれないと楽しみになってきた。夢が広がる。
その5へ続く