照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

理想を曲げない?それとも片目をつぶる?ー結婚を考える時

会社にイケメンがいたらモチベーションが上がるという、アンケート調査の記事を読んで、ふと、結婚相談所に勤める人の本音という別の記事が重なった。

共通しているのは、皆、理想を求めすぎていることだ。どんなイケメンや美女だって、共に仕事をしたり、暮らしたりしてみれば、自分が思い描いていたのは、単なる幻想だったとたちどころに気づかされるだろう。

結婚に限れば、自分との釣り合いも考慮する必要がある。結婚相談所の相談員の本音なるものに、信憑性があるかどうか、私には判断の材料がない。しかし、相手に望む条件をゆるめなければ、結婚は相当難しいというのは、あながち嘘でもないように思える。

容姿や経済力を含め、お互いある程度の譲歩をしながら、一緒に人生を歩んでゆくという姿勢が必要だ。不足しているものは、それぞれが補い合えばいい。

それに、どうしても結婚したいと思うなら、ギブアンドテイクの精神も必要だ。自分を棚に上げ、理想ばかり掲げても、選んでくれる人なんてまずいない。互いに片目をつぶるくらいが丁度いい。

かつて、美人で働き者、気立ても良いと評判の奥様を持つ別の支店の同僚が、「10年も経てば、誰と結婚したって一緒だよ」と、若い後輩に言っていたのを思い出した。まったく、奥様が聞いたら、プチ家出をしかねない言葉だ。でも、これもまた一理ありかなと思う。

理想を高く掲げ続けるも良し、片目をつぶって手頃なところで手を打つも良し。結婚は、始まりにすぎない。(馬には乗ってみよ人には添うてみよ)という故事もある。何事も経験しなければ、本当のことはわからない。あまり難しく考えず、うまくいかなかったら、人生の軌道修正をすればいいくらいの気持ちで、一歩踏み出してみるのもいい。斯く言う私も、修正組の一人だ。

それとも、白馬に乗った王子様をずっと待ち続ける?馬に乗ることがなければ、落馬することもない。どちらにするかは、自分次第だ。

ちなみに、あらら商事・ゴンザ課長の場合はこちら