照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ゴンドラに乗ってバルセロナ市内を一望〜モンジュイックの丘

ホテル最寄りの駅パセジ・ダ・グラシアから地下鉄11号線で5つ目のパラ・レル駅まで行き、フニクラついでゴンドラに乗ってモンジュイック城まで行ってみた。モンジュイックの丘は、標高173mということだが、ゴンドラに乗っていると、バルセロナ市内が見渡せて、ちょっとはしゃぎたくなるほどウキウキしてくる。

 

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右中央より上辺りに見える サグラダ・ファミリア

 

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 モンジュイック城 入り口から

 

ゴンドラを降りて、更に、一段高い所にある城から周囲を見れば、より一層全景がくっきりしてくる。青くキラキラと光っている地中海から、シンボル的なサグラダ・ファミリアの方へと視線を移し、街の広がりを眺め、遠くの方に見える丘はグルニエ公園かなと見当をつけてみる。

 

そして、バルセロナって、こんなにきれいな街だったんだと、ランブラス通りを歩いた時以上の感激が、私の内部で静かに巻き起こる。来る前はビクビクものだったのに、早くも、こんな所にしばらく住んでみたいとの思いが湧いてくる。

 

バルセロナに到着してからこの日まで3日間、感じの良い人ばかりに会っている。空港からバスでカタルーニャ広場に着いて、路上でウロウロしないようホテルまでの道筋はメモに書き写しておいたというのに、あろうことかホテルの前を通り過ぎてしまった。

 

1ブロック先まで余計に歩き、違う通りかなと、グルリと回ったところで、テラス席の準備を始めたレストランの店員さんに尋ねてみた。すると、その近くのビルの前に座っていた人も寄ってきて、ホテルの見える角の辺りまで道案内してくれた。あの信号を渡るとすぐとジェスチャーで示してくれたのは、私が歩いてきた所だ。

 

NHコレクション バルセロナ グランホテル カルデロンという長い名前を、カルデロンとのみメモしておいたのがいけなかった。当たりをつけた所がそのホテルだったにも関わらず、ガラス窓の内側がショールームのように思えて、ここは違うと前を過ぎてしまったのだ。よく見れば、入り口の壁にNHコレクションの下にカルデロンとあるではないか。

 

ありったけの用心をしたと胸を張る割には肝心な所が抜けていて、まったく、愚かな我なりだ。でも、その間抜けさを補ってくれるかのように、こんな調子で、ホテルの方たちはもちろんバルの店員さんまで、初日から感じの良い人たちにばかり出会った。朝食を摂るために入ったカフェでも、皆さんとびっきりの笑顔で、オラ〜!、ボン・ディア!と軽やかにあいさつしてくれる。

 

そりゃ、客商売だからだよと言われそうだが、バルセロナではとりわけその快活さが心地良く耳に残った。観光客がこれだけ集まるのだから、それを狙う悪党も多いだろうけれど、私の中でグングン好感度が上がっていった。そこへ、モンジュイックの丘から眺めた光景が更に後押ししたようだ。

 

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ミロ (タペストリー)

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帰りはバスに乗るつもりだったが、歩いてみたところ案外近く、とっても気持ちが良い。その気分のまま、当初予定のなかったミロ美術館にも寄ってみる。ここには、楽しい絵やオブジェがいっぱいであった。その後、またカタルーニャ美術館に寄って、前日に引き続き、改めて中世の宗教画に浸る。そして、イヤ〜すっかり気に入っちゃったよバルセロナと、ご機嫌のままホテルへ戻る。