照る葉の森から

旅や日常での出会いを、スケッチするように綴ります。それは絵であり人であり、etc・・・。その時々で心に残った事を、私の一枚として切り取ります。

ポルトガルのポルトに到着


ポルトガルポルト空港にようやく到着。しかし、早速メトロの切符の買い方でまごつく。近くにいた人に、自分の降りる駅名を言って、何ゾーンか確認すると、あまりのトロトロぶりに見かねたのか、ついでに操作してくれる。ちなみに、私の前の人たちも、何度もやり直していた。やはり、ゾーンで戸惑うようだ。

空港も可愛かったが、メトロ(と言っても、しばらくは地上を走るのだが、)から眺める景色も、何とも牧歌的だ。大きな蘇鉄や、花を一杯つけたモクレン(日本では3月)に、一瞬、南国?と思う。レモンも、たわわに実っていた。今年の4月に、ローマでもレモンが目についたが、レモンは時期を選ばないの、それともポルトガルが暖かいからと、ちょっと不思議な感じだ。コートを着ていない人も結構見かけた。

ホテルにチェックインしてから、部屋に荷物を置き外へ出る。機内で、サンドイッチを一切れ食べただけだが、疲れ過ぎたためか、空腹感もない。でも、明朝のために何か用意しようとパン屋さんを探しに行った。マジェスティックという有名なカフェも気になったが、もっと体調の良い時に入りたいと、今回はパスする。

するとすぐ先に、同じくサンタ、カタリーナ通りに面して、ひときわ賑わっている店があった。カフェの奥を覗くと、パンケースの上で、立ったままスープを飲んでいる人がいる。よく見ると、奥はレストランのようだが、その手前のカウンターに、数人がやはりスープを飲みながら、バカリャウという干鱈のコロッケをつまんでいた。
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バカリャウのコロッケ

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スープ

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私も、同じスープと、バカリャウのコロッケとエビすり身の揚げ物を1個づつお願いする。お会計してから、店員さんにレシートを見せると、準備してカウンターに置いてくれる仕組みのようだ。最初私は、ただ待っていたが、ちっとも出てこないので、レジに聞きに行ってそのことがわかった。

スープは、ミネストローネのようで、今の胃の状態にぴったりであった。揚げ物は、疲れた時にキツイかと思ったが、案に相違して食べやすくて美味しい。おまけに安い。全部で2、95ユーロだ。フランクフルト空港で買った水より安い。ちなみにそのエビアンは、3、2ユーロプラスデポジッが、0、25ユーロで、驚きの3、45ユーロだ。

食べた途端、急に元気が出てきて、明朝用に、パステル、デ、ナタ(エッグタルト)とマフィンとカステラ?一切れを持ち帰り用にしてもらう。こちらの合計は、3、60ユーロだ。奥の棚のパンを、適当に指差しで買うのは冒険だと思い、甘い菓子的な物にしてしまったが、スイーツに縁がない今は、食べられるかどうか、むしろこちらの方が心配だ。

ところで、かもめの声が聞こえていたので部屋から外を見ると、すぐ近くにいた。そのまましばらくサン・ベント駅の向こうに広がる景色を眺めていたが、坂道が多く、こじんまりとした街の様子に、明日からが楽しみだと嬉しくなってくる。